2学期始業式(校長式辞より)
8月19日(水)から、夏期講習がはじまり、学校へは登校していましたが、
9月1日(火)に2学期始業式がありました。
校長先生の式辞(抜粋)を掲載します。
1.9月1日「防災の日」について
1923年(大正12年)9月1日(土)に発生した関東大震災にちなんだもので、関東大震災の教訓を忘れな
いという意味と、この時期に多い台風へも備えようという意味も含め指定されました。
この機会に、家庭で避難場所や非常持ち出し袋の中身等を確認してみましょう。
2.「所為(せい)」という言葉について
この言葉の意味は、「人のせいにする」ということです。人間は結構わがままで、自分の非をみとめず、人の所
為にしてしまうことがあるのではないでしょうか?
どうしてか・・・それは、人の所為にしてしまった方が気が楽だという自分への甘えがあるのかもしれません。
しかし、自分の非を棚に上げて、他人の所為にばかりしていると、信用できない人と思われてしまいます。
自分のあやまちは自分に原因があることを素直に認め「自分に厳しく、他人にやさしい人」になれるように心がけ
てください。
プロ野球選手でヤクルトや楽天などでも監督として活躍された、野村克也氏の詩の一部を紹介します。
「おかげさまで」
夏がくると冬がいいという、冬になると夏がいいという。
太ると痩(や)せたいという、痩せると太りたいという。
忙しいと閑(ひま)になりたいという閑になると忙しいほうがいいという。
自分に都合のいい人は善い人だと誉め、
自分に都合が悪くなると悪い人だと貶(けな)す。
借りた傘も雨があがれば邪魔になる。
金をもてば古びた女房が邪魔になる。
世帯をもてば親さえも邪魔になる。
衣食住は昔に比べりゃ天国だが、上を見て不平不満に明け暮れ、隣を見ては愚痴ばかり。
どうして自分を見つめないか、静かに考えてみるがいい。
いったい自分とは何なのか。
親のおかげ、先生のおかげ、世間様のおかげの塊(かたまり)が自分ではないのか。
つまらぬ自我妄執(じがもうしゅう)を捨てて、
得手勝手を慎んだら世の中はきっと明るくなるだろう。
おれがおれがを捨てて、おかげさまでおかげさまでと暮らしたい。
2学期がスタートしていますが、日々「おかげさま」の気持ちをもって、謙虚さを忘れず、
自分の身の周りの人たちを幸せにできるような人になってほしいと思います。
「新しい生活様式」に沿って、コロナ感染拡大の第2派・3派を避けつつ「新たな学校生活」を
模索していきましょう。
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